メリットとデメリット

 デッキ選択で一番重要なのはメリットとデメリット。


 六武衆であれば「シエンによる単騎制圧」だったり「エクシーズ、シンクロを特殊召喚カードで一気に展開できる」反対にデメリットを見ると、「初手にモンスターが2体以上いなければゲームにならない」「相手に先攻ガバ伏せされると立ち回りがきかない」等、デメリットに目を瞑る行為はとても軽率である。


 これは使用するプレイヤーが全体的な判断から個人的判断を総合して導かれるものである。この二つの考えはとても重要で個人的判断を放棄した形をいわゆる「テンプレ」「完コピ」というのではないだろうか。


 よく見る遊戯王プレイヤーは「これとこれとこれが揃えば勝てるからこれは抜けない」と、メリットだけを見てデメリットに目を傾けない。


 勝てるデッキの基礎的な式は「メリット−デメリット=メリット」が絶対条件。ただこの式は大まかに述べただけであり実際には細かく認識できる。


 たとえば「メリット(6)ーデメリット(5)=メリット(1)」ではあまり大差がない。このようなデッキを用いて負けた場合、「上手く回らなかった」というのは当然の結果であり、運のせいにして敗北を押し付けるのは思考放棄に他ならない。


 しかし、これはデッキ全体を主観的にとらえた見解であって、別の問題もある。カード一枚一枚による「かみ合わせ」なんかがそうだ。40枚で構築されたデッキですべてのカードのペアがうまくかみ合うなんてことはあり得ない。


 ただこれはコンピューターによるものではなく、人と人が行う対人戦。心理的なものも加わっている非常に高度な戦略的ゲーム。だからやめられない。


 TCGは長年やっているが今の年になっても面白い。